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蜂の子の食べ方

蜂の子は古くから食べられ、伝統的な食文化となっている地域もあります。しかし、食べたことのない方の多い食材でもあります。今回は、蜂の子の一般的な食べ方についてご説明します。

蜂の子の佃煮・甘露煮

蜂の子を砂糖と醤油で甘辛く煮た佃煮、多めの砂糖と醤油、みりんで煮て、水飴を加えて照りを出した甘露煮などが最も一般的です。市販されている蜂の子も佃煮が多く、ご飯ともよく合い、人気の高い商品となっています。しっかり煮ることで、味も形も気にならず、初心者向けの調理法と言えます。

炊き込みご飯

中部地方では蜂の子を「ヘボ」と呼び、蜂の子の炊き込みご飯は「ヘボめし」として親しまれています。作り方は、クセのある内臓を取り出した蜂の子を乾煎りし、砂糖と醤油を加えて甘辛く煮ます。生のまま内臓を取り出すと、体液が出てしまいますので、軽く茹でてから頭を切り落とし、黒い内臓を引っ張るように取り出した方がいいでしょう。ご飯が噴いてきたところで蜂の子を煮たものと酒、みりんを加えて炊き上げます。炊き上がったら20分程度蒸らして出来上がりです。手作りは難しいと思われる方は、蜂の子の佃煮を使って炊飯器で炊くと手間もかからず簡単にできます。

炒り蜂の子・炒め蜂の子

蜂の子を塩水で洗い、水分を切ります。フライパンに薄く油をひき、蜂の子を焦げないように炒ります。蜂の子のお腹から内臓が出てきます。内臓は取り出した方がおいしいので、面倒ですが取りながら炒ります。食べるときに取り除いても構いません。キツネ色になり香ばしい香りがしたら出来上がりです。少し冷ましてから軽く塩や醤油などの好みの味付けをすると、おつまみにも最適です。

素揚げ

素揚げは成虫に近い蜂の子が食感が良くなります。単純によく洗った蜂の子を素揚げして、軽く塩を振って出来上がりです。キツネ色に香ばしく揚がった蜂の子はナッツのような風味で、お酒も進みます。

蜂の子はいろいろな調理法で楽しめます。黒く見える内臓は独特の風味があります。好みもありますが、調理の段階や食べる前に取り除くと、よりおいしくなります。